01~15_mindfulness(On-going)
(L) Media Size: 610 x 540mm ( 24 x 21.3inch )
— Image size: 470 x 470mm ( 18.5 x 18.5inch ), Edition: 5
(M) Media Size: 514 x 420mm ( 20.2 x 16.5inch )
— Image size: 361 x 361mm ( 14.2 x 14.2inch ), Edition: 10
Archival pigment print
Paper: Japanese traditional paper (Bamboo Paper)
(L) Media Size: 610 x 540mm ( 24 x 21.3inch )
— Image size: 470 x 470mm ( 18.5 x 18.5inch ), Edition: 5
(M) Media Size: 514 x 420mm ( 20.2 x 16.5inch )
— Image size: 361 x 361mm ( 14.2 x 14.2inch ), Edition: 10
Archival pigment print
Paper: Japanese traditional paper (Bamboo Paper)
STATEMENT
コロナウィルスの恐怖に襲われる中、悪性腫瘍が見つかった。幸い早期発見で事無きを得たが、コロナ禍での不安とこの出来事で私は負の感情に苛まれた。突然日常が壊れることはこれからもあるだろう。そのとき自分の感情にのみ込まれないためにはニュートラルな精神状態でいることが必要だと痛感したのだ。 それにはどうすべきか。閉じこもった家の中で私はいろいろと試した。昔撮影した4x5フィルムを整理するもそれはただの思い出巡りにすぎなかった。
しかし、1枚1枚丁寧に見て行くと、一瞬を切り取ったはずの写真が、時間の流れの中に存在し、長い時を経て、今見ている自分と繋がっている事に気が付いた。写真は記録という役割を超えて、記憶を想起し、新たなイメージやインスピレーションを想起するメディアであると理解した。 私はこの感覚を表現したいと思った。
私は今のコロナ禍にあっても、心に引っかかるモノ撮影して、それを過去の写真と組み合わせてみた。 ただ美しい、あるいは面白いという感覚だけに心を研ぎ澄ませて集中すると、我を忘れた。 そこには意識下あるいは無意識下での、いわば地層のように細かく積み重なった記憶の蓄積があり、異なる時間の記録と記憶の融合であるように感じられた。 それはまさに私にとって、過去と現在を客観視してニュートラルな精神状態を保つ試みとなった。